当社【連続コラム】リスマネジメント シリーズ第6回では、設計FMEAを解説していますので今回は工程FMEAについて紹介します。JISQ9100:2016箇条8.1.1運用リスクマネジメントと関連しています。

1.工程FMEAの内容・・・以下のとおりです。
(1) 設計FMEAを製造工程に適用したもの
(2) 設計の意図した機能・性能をもつ製品が量産で問題なくできるように、工程面から検討する手法
(3) 工程設計段階で予想される不適合とその防止策を検討
(4) 工程設計段階で不適合発生防止のために管理すべき特性の決定、あるいは管理の重点を検討

2.工程FMEAの実施手順・・・以下のとおりです。
(1) 工程の流れを確認する(QC工程表を活用する)
(2) 工程の明確化とブロック図を作成する
(3) 工程ごとの不適合モードを列挙する
(4) 重要な不適合モードを選定する
(5) 具体的な改善、対策を実施する

3.リスクアセスメント基準:発生頻度の例 ランクの高いのは悪い
・極めて高い・・・1回/(毎日~1週間) 又は 不適合率 10%以上  ランク5
・高い・・・・・・1回/(1週間~1か月) 又は 不適合率 1%~10%  ランク4
・時として発生・・ 以下 省略

4.リスクアセスメント基準:影響度の例  会社及び製品により異なる。
・10%製品が廃却となる・・・・・・・ ランク5
・1%~10%未満が廃却となる・・・・・ ランク4
・以下 省略

5.リスクアセスメント基準:受容リスク 例
・RPN(Risk Priority Number)=発生頻度ランク×影響度ランク=1~25
・受容リスク 例 :RPN=4以下 等

いろいろと述べましたが、航空宇宙産業での製造ロットが少なく、製造工程数が少ない企業にとっては、簡便法があります。
また、自動車産業では、より厳しい要求があります。