コンプライアンス違反に関する事案について、内部監査では限界があります。それは、小企業では監査員が、事案等に少なからず関係していることが多いからです。大企業においても、業務に精通し、内部監査又は取引先監査(第二者監査)で豊富な経験がなければ、適切な監査(指摘事項の抽出と是正処置計画)が困難なことも事実です。

その代替となるのが、外部監査です。

外部監査とは、認証機関、官公庁、弁護士、あるいはコンサルタントによる監査です。しかし、認証機関による監査はQMS監査が主体です。また、改善案、是正処置についての具体的支援は禁止です。また、1日,2日の監査では現実の実態が判明できず、根本原因までは入り込めません。

官公庁の監査が入るような事案に対して、官公庁に支援を受けることは論外です。そうすると弁護士による監査も一案です。弁護士による監査は、基本的には事案が「法」触れたか否かが焦点になります。「法」を基準としたコンプライアンス遵守の状況を監査することになります。一案ですが、航空宇宙分野、対象製品といった監査対象になじみがないのが弱みです。
最後は、その業界に精通したコンサルタントですね。これについては、省略します。

最良な監査は、やはり何とか内部監査を活用することです。それは、社内で数多くの内部監査を経験し、社内業務をほぼ把握している内部監査員、例えば、本社、他工場の監査員を活用することです。私は、そのような内部監査の支援に立ち会う機会を得ました。社内監査員ならではの細部、核心に触れた指摘(不適合)が数件検出されました。当然ながら、その指摘事項の原因と是正処置についても、被監査側と実りある討議がされ、有意義な内部監査であることを確認しました。皆さんもトライしてみてはいかがでしょうか。