FTA(故障の木解析)とは

FTAは,好ましくない事象(トップ事象)からその原因を逐次下位レベルに展開して,トップ事象とその原因の関係を定性的,定量的に把握する目的で用いられる手法です。信頼性課題の事前分析や故障解析で用いられます。

FMEAは,最下位レベルの部品の故障が上位レベルのシステムにどのように影響するかを検討するボトムアップの検討ですが,FTAはトップダウンの活動といわれています。FMEAと対照的です。

FTAで使用する記号の名称と説明・使い方

FTAで使用する記号には,下記の約束事があります。

FTA事例

下記の図は,①「子供が自動車後部ドア(ETG:Electric Tailing Gate)と車体の間に指を挟まれ負傷する」というFTAの事例です。①の事象が起こるには,②~⑤の事象が同時に発生し,⑥の条件がなければ起こりません。また,②は,a, b, c のいずれか1つが発生し,③④⑤が同時に起これば①の事象が発生するということです。

FTA解析を行う場合,次の3点から検討するのがよいやり方です。

  • ありうる機器の故障
  • 機器の設定条件に問題はないか
  • 人間工学的にありうる行動:過誤,ミス

FTA解析では,②③④⑤⑥の発生確率がわかれば,①の発生確率がわかることになります。つまり,FTA解析では,定量的な予測ができるという利点があります。